2021 年 2 月 24 日

リフィニティブ、サステナビリティ関連ニュースをリアルタイムで分析するツールを提供

企業や国家のESG取り組みをメディアなどの視点で監視可能に
マーケットサイクESGアナリティクスのサービス開始

世界有数の金融データプロバイダーであるリフィニティブは、MarketPsych ESG Analytics(マーケットサイクESGアナリティクス)のサービスを開始したと発表しました。この新たな分析ツールは、ニュースおよびソーシャルメディアのモニターを通じ、企業や国家のESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みに対するニュースやソーシャルメディアの捉え方を定量化データとして提供します。  

持続可能性(サステナビリティ)とESGに対するリスク感度を監視するため、リフィニティブ と MarketPsych(マーケットサイク) は共同で、多次元的なESG分析方法を開発しました。 リフィニティブ MarketPsych ESG Analyticsは、リフィニティブが擁する既存のESGデータを補うもので、何百万もの世界中のニュース記事やソーシャルメディアへの投稿をほぼリアルタイムで処理し、企業や国の持続可能性への取り組みに関するニュースやソーシャルメディアの見識を観測します。

リフィニティブ MarketPsych ESG Analytics は様々な方法でご利用できます。クオンツ運用を行う投資家の場合、アルファ創造とリスク管理の強化に向けてこのデータを利用できます。裁量投資家なら、ポートフォリオ構築の改善にデータを利用でき、企業であれば、自社と競合企業に対する市場の捉え方をモニターできます。規制当局も、より正確な調査を指示するためにデータを活用できます。アナリストおよび研究者は、ESGと経済実績値との関係を探求することができます。政府も、自国の活動に関するメディアの捉え方をモニターすることが可能です。

リフィニティブのリサーチ&ポートフォリオ管理責任者であるレオン・サンダース・カルバートは次のように語りました。「リフィニティブ MarketPsych ESG Analyticsは、高度なAI(人工知能)を駆使し、ニュースとソーシャルメディアをベースに、ESGへの配慮に関して頻度の高い感情データを作り上げることで、リフィニティブが既に提供しているESGデータを補完いたします。これはMarketPsychと当社の長年にわたるパートナーシップを大きく、またタイムリーに拡充するものです。リフィニティブはこのツールを提供することで、当社の持続可能な金融サービスのポートフォリオに新たな価値を加えることができると期待しています。」 

環境への影響、持続可能性、政府の指導・監督に関する記事を収集・分析するには、専門的能力が必要です。リフィニティブMarketPsych ESG Analyticsの基盤をなすソフトウェアは、高度なAIベースの自然言語処理(NLP)エンジンです。世界中で数千の媒体において数千万の筆者が12言語で執筆した毎日200万を超える信頼できる記事の中から、特定の企業、都市、地域、国に関するESG(環境・社会・ガバナンス)をテーマとするコンテンツを検出して選別し、それを評価します。NLPエンジンでは、企業自身のプレスリリース、ウェブサイト、規制当局への報告を排除して、第三者メディアによる大衆からの観点を確保することで、企業による「グリーンウォッシング」の影響を最小限に抑えます。 

このESGデータフィードサービスでは、100を上回るESGのテーマおよび論争に関する項目が常にアップデートされて公表されます。データは3万超の企業と 252 の国・地域を網羅しており、1998年まで遡ることができます。また、定量分析を容易にし、生存バイアスを最小にするため、企業は各時点で追加されます。項目には、知的所有権侵害、経営スキャンダル、ESGポリシーの失敗など、重要なESGテーマが含まれています。  

マーケットサイクのリチャード・ピーターソンCEOはこう語りました。「このデータを通して、メディアによる認知と企業行動が、事業にどのような長期的影響を与えるかを追求すること可能となります。たとえば、『職場センチメント』の項目で高い評点を取った企業の株価は、同業他社を大きく上回ることが検出されました。つまり、従業員の幸福度が高ければ、株主のためにより高い価値を創造できるということです。このような知見が、企業構造と企業行動に好ましい変化をもたらすことを希望しています。」 

リフィニティブは18年以上にわたりESGのデータとソリューションに関連したサービスを金融業界に提供しています。また、ポジティブな影響と総合的な分析を供与することで投資家や企業の皆さまから信頼されている業界で最も豊富なESGデータベースの一つです。国連グローバル・コンパクト(UNGC)の参加企業であるリフィニティブは、責任あるビジネスの実践を核とした事業活動に取り組んでいる135カ国の9,000社以上が参加しているコミュニティの一員でもあります。

リフィニティブのESGデータは、投資家が健全かつサステナブルな投資判断を下すことをサポートします。当社のESGデータは、グローバル時価総額の80%に相当する企業と450を超える指標をカバーしています。ESG投資に関する詳細はこちらをご覧ください。

注)本稿は、2021年2月17日発表された英文プレスリリースの抄訳です。内容に相違がある場合にはリフィニティブのグローバルサイトに掲載されている原文が優先します。

リフィニティブについて

Refinitiv(リフィニティブ)はロンドン証券取引所グループ(LSEG)のグループ企業として、金融市場のデータとインフラストラクチャを提供する世界有数のプロバイダーです。Refinitivの売上高は62.5億ドルに上り、190カ国で4万余りの企業・機関、40万を超える利用者を擁し、世界全体で金融にかかわる市場参加者を支えています。お客様が自信を持って重要な投資や取引、リスク判断を実行できるように、Refinitivは情報とインサイト、テクノロジーを提供しています。独自のオープン・プラットフォームとクラス最高のデータおよび専門知識を組み合わせることで、選択と機会に結び付け、お客様とパートナーの皆様のパフォーマンス、革新、成長を促進してまいります。詳しくはウェブサイトをご参照ください。https://www.refinitiv.com/ja

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藤森 英明
広報担当
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